食品添加物について1


















NOTICE: California has determined that a chemical contained


in this product causes cancer based on tests performed on


laboratory animals.


通知: カリフォルニア州は、動物実験に基づき、この製品が癌を引き起こす化学物質を含んでいることを確定しました。


カリフォルニアは特に食品でなくても、芳香剤などにでも発がん物質などが含まれていることを表示することが義務づけられています。これは、誤って食べたり、なめたりすることが有った場合の危険性を周知するためのもので、日本の場合表示は義務づけられておりません。日本の場合は食品添加物でさえも、どのような危険性があるかなどは表示義務がなく、ただ、しいてい添加物の表示は義務づけられており、消費者各自がその内容の知識を得る必要があります。アメリカの場合は訴訟社会でもあり、発ガン性などの因果関係が明確に動物実験などで証明のための証拠として使用されます。日本の場合は、多くの化学物質に発ガン性が認められていますが、その因果関係は各訴訟によって立証していかなくてはなりません。又、ご存知の通りタバコなどは明確な発がん物質を含んでいるにも関わらず、それ肺に吸い込むものであるのに、発癌物質を含んでいるとの表示はありません。それどころか、まだ、因果関係でさえ不明瞭であるとの立場を取っています。このように、日本とアメリカの場合で比べますと、アメリカの場合は前もって危険性を明確に表示することで、告知責任を果たし、個人の責任で使用することでメーカーの責任を回避するものです。アメリカなどの自己責任意識の文化によるものです。日本の場合は、自己責任を問うよりも、知らずに使っていて、たとえ発がん性があろうとも、その因果関係の立証が困難なため、メーカーはその告知が企業利益とリスクにはかった場合必然性がないということになっています。サークルは食品の場合は、オーガニックと表示し販売します。又、その他の商品の場合も無添加であるとか、同じ意味でのオーガニックやエコ等の表示をして販売します。それ以外の発ガン性や、有害性をすべて表示することは不可能であり、添加されている化学物質自体の表示義務がない場合や、又、それ自体の有害性が確立されていない、または未知、不明瞭である場合等があり、化学アカデミーのような豊富な情報が必要となってきますので、日本の大手食品メーカーや、その他のケミカルメーカー等でも到底行えません。サークルは今後とも引き続き、オーガニックやエコ製品を表示してご紹介していきます。その表示がない製品は、それ以外の一般的な製品とお考えください。ただし、海外は親切に日本では表示しなくてもいいケミカルを表示する場合があります。表示義務があると、隠すことができません。すなわちそれ以外のケミカルは含まれていないともいえます。日本の場合は、表示義務がありません。しかし、含まれていないのとは全く違います。私たちサークルは、賞味期限の表示義務の緩やかな食品が多い、その反面有害物質の表示義務の厳しいアメリカやヨーロッパの製品は、その国の個性であると考えています。その個性を受け入れるか受け入れないかは自由です。しかし、日本と国外の違いを多く知ることで、日本のよさ、その他の国のよさが見えてくると思います。そして、互いに理解し合えるものであると考えています。このように、舟橋さんの全くいわれる通りで、サークルも全く同じ考えです。これから、多くの製品とつきあっていく私たちにとって、その製品が人間にとって、自然にとってどうなのか注意深く考えていくことが大切だと思います。そういう意味では、今回の製品は一つのメッセージになりました。手で触れたら、それを口に持っていかないと考えることができます。そして、日本製の製品の多くももちろんこのような物質を含んでいるかも知れないと考えることもできます。注意深く観察することは、本質を知り、それが本当に必要なのか探るヒントにもなります。今回のデオドラントのようなものは目に入らない、食べない、手に触れない等の注意を促すものでありますが、最も重要な食品添加物については、体に入れることを目的としているものなので、豊富な知識が必要と思います。今回は、この機会に食品添加物について特集を企画しました。

有機農産(ORGANIC オーガニック)食品とは?


 化学肥料を使っていないもの? 化学肥料が少な目のもの? ポストハーベスト農薬なしのもの… 私達が手にする自然食品店で売られている商品、有機農法を行う生産者から産地直送で手に入る野菜や果物など、日本では有機農産と表示されていても、その基準ははっきりしていません。


 近年、食品に含まれる化学物質は、生活や流通、生産効率の合理的を追求する度合いと共に増え続け、人体はもちろんのこと、土壌、河川などに及ぼす影響は計り知れないものがあります。今、口にしている食品に含まれる、化学物質を少しでもなくしていき、そして、いつか本当に安全な食品を手に入れるには、生産者だけでなく、製造、流通まで含めた国内の統一基準を定める必要があるでしょう。


 アメリカにはOCIA(国際有機農作物改良協会)という団体があります。OCIAは、1985年にカナダとアメリカの農民グループが中心となって設立したものです。現在ではOCIAのメンバーは農民だけでなく、食品加工や流通業など、原材料や商品をOCIAから買っている各企業まで拡がり、最終的に消費者の手元に届くまで、食品の安全性を確保しているのです。


 OCIAの基準は、土壌肥よく度の増進や改善のため、一切の化学肥料を使用しないこと、殺虫剤、除草剤は成長期だけでなく種子や苗にも使用しないこと、加工、貯蔵過程で防腐剤や合成保存料殺菌剤を使用しないなど… 細かく基準が設けられ、この基準を守った栽培を3年以上続けたものでないと、OCIAの表示はできなという大変厳しいものです。


 1990年には、アメリカで有機農産国定基準が連邦法として制定され、1993年から実施されています。国定基準として定められたことで、不当表示など、違反者には懲役または罰金刑を科せるなど、大きな影響力を持っています。日本でも国際的に通用する本物の有機食品を供給できる体制作りが、できるだけ早く実施されることを期待したと思います。